59 金曜日の終電車
金曜日の終電車は、一週間の疲れを背負った乗客、酒のにおいを発散させる酔客の簡易ベッドと化している。
それでも皆、自分の駅に着くと反射的に起き上がり、慌てて電車を降りていく。…さて、俺(おれ)はどうしたものか。
俺の肩を枕代わりに寝息を立てている隣の女性。熟睡しても、きちんと揃(そろ)えている膝(ひざ)は好感が持てる。悪い気はしない。が、困った。次は俺の駅だ。俺が立ち上がると、この女性は…。
ああ、考えているうちに過ぎてしまった。仕方ない。起きるまで付き合おう。…「終(しゅう)てーん、終てーん」
車掌の声にとび起きた女性は、俺を見るなり、目をむいて怒鳴った。
「どうして起こしてくれなかったんですかッ」
参考訳文
59 周五的末班电车
周五的末班电车,变成背负一周疲劳的乘客、散发着酒味儿的醉汉的简易床了。
尽管如此,一到自己的车站,大家都条件反射般地跳起来,慌慌张张地下了电车。那么,我怎么样了呢?
旁边的一个妇女,把我的肩膀当做枕头,发着熟睡的鼾声。尽管熟睡了,合拢得体的膝盖,也具有魅力。不要有坏主意。可是,我难住了。下站就是我要下车的车站了!我如果站起来,这个妇女……
啊,正在思考的时候,电车通过了我要下车的车站。没办法,就奉陪到她起来吧。
“终—点,终—点!”
因列车员的叫声一跃而起的妇女,瞪着我吼了起来。
“为什么不叫醒我?”
新出単語
終電車(しゅうでんしゃ)3(名) 末班电车
背負う(せお)2(五他) 背,担,负,背负;担当
発散(はっさん)0(名サ自他) 发散,散发;发射
酔客(すいきゃく)0(「すいかく」とも)(名) 醉客,醉汉
簡易ベッド(かんい)4(名) 简易床
化する(か)2(「かす」とも)(サ自他) 化为,变成,使化为;教育,感化
反射的(はんしゃてき)0(形動) 反射性(的)
起き上がる(お、あ)04(五自) 起来,爬起来
寝息(ねいき)0(名) 睡眠中的呼吸
熟睡(じゅくすい)0(名サ自) 熟睡,酣睡
きちんと2(副サ他) …整洁,井然有序,干干净净,整整齐齐;端正,恰当;准时,如期;好好地,牢牢地
好感(こうかん)0(名) 好感
車掌(しゃしょう)0(名) 乘务员,列车员,车上售票员
飛び起きる(と、お)4(一自) (从床上)一跃而起,猛然起床
目をむく 1、0(連語) 目光转向,目光朝向
怒鳴る(どな)2(五自) 大声喊叫(吵嚷),大声申斥(斥责)
文法
1 た
金曜日の終電車は、一週間の疲れを背負った乗客、酒のにおいを発散させる酔客の簡易ベッドと化している。
过去助动词,接在动词连用形后,作为连体形修饰后面的体言,表示动作、作用所造成的结果或状态的存续。一说接在状态动词后,表示单纯的状态。
壁にかけた絵。
弟の写した写真。
とがった鉛筆。
整った身なり。
割れたガラス窓から風が吹き込む。
2 と
金曜日の終電車は、一週間の疲れを背負った乗客、酒のにおいを発散させる酔客の簡易ベッドと化している。
格助词,表示动作或状态等的结果。
有罪と決定した。
復讐の鬼と化した。
夜半から雨は雪となった。
氷が水となった。
反対の論者を賛成者とした。
裁判の結果、無罪と決まった。
ちりも積もれば山となる。
長い間の努力も水の泡となってしまった。
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