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【依頼】における小話段

时间:2023-04-07 理论教育 版权反馈
【摘要】:における小話段_关于请求谈话的中日对照研究(日文版)第四章で述べたように、における依頼者と被依頼者のやりとりをさらに話者の発話機能によって分割すると、A〔依頼予告〕、B〔依頼事情の説明〕、C〔依頼理由の説明〕、D〔依頼実行の都合確認〕、E〔依頼応答の要求〕という5つの小話段が依頼者のストラテジーとして認定できる。表5-9 における小話段日本語による【依

第四章で述べたように、【依頼】における依頼者と被依頼者のやりとりをさらに話者の発話機能によって分割すると、A〔依頼予告〕、B〔依頼事情の説明〕、C〔依頼理由の説明〕、D〔依頼実行の都合確認〕、E〔依頼応答の要求〕という5つの小話段が依頼者のストラテジーとして認定できる。ここで、日本語による【依頼】における小話段の具体像を見てみよう。

日本語による依頼談話の場合、【依頼】において、5種の小話段がすべて見られた。

A〔依頼予告〕

【依頼①】のはじめに、依頼者は〔依頼予告〕というストラテジーで、会話の途中から話題を変えることを被依頼者に予告し((14)のno1X)、依頼談話を開始させたり、予め依頼の意図を被依頼者に伝えたりする((15)のno2X)。この小話段において、依頼者による〔依頼予告〕は主に〈注目要求〉〈話題表示〉という2つの発話機能を持つ発話によって実現される。それに対し、被依頼者は〈注目表示〉や〈情報要求〉の発話によって、依頼者の予告を理解したことを示しながら、依頼者の依頼行動の展開を許可する。この小話段は、すべての談話例に見られるわけではない。41例の【依頼①】から合計17例の〔依頼予告〕が見られ、そのうち、(13)のような間接的な予告は4例、(14)のような直接的な予告は13例ある。

(13)間接的な〔依頼予告〕(日No.8 JXF9—JY9p)

(14)直接的な〔依頼予告〕(日No.21 JXF5—JY5s)

B〔依頼事情の説明〕

この小話段を用いて、依頼者は被依頼者に依頼用件に関する情報を伝える。この小話段は【依頼】の出現順序に関係なく、【依頼①】【依頼②】【依頼③】にすべて見られた。数字からいうと、65例の【依頼】のうち63例に〔依頼事情の説明〕が見られ、そのうち、〔依頼事情の説明〕が2回現れた【依頼】も見られる。

また、〔依頼事情の説明〕というストラテジーを実現するために、依頼者は〈談話表示〉〈情報提供〉という発話機能を持つ発話を連続的に用いる((15)のno5X~no8X)。それに対して、被依頼者はほとんど〈注目表示〉の発話によって依頼者に、発話を聞いている/理解していることを発信しながら、依頼者からの情報を理解し、応答に必要な情報を集める。なお、伝えられる情報量から見ると、【依頼①】は依頼談話の核心の核心として、往々にして【依頼②】と【依頼③】よりはるかに多いが、〔依頼意図の表明〕が【依頼①】の早い段階で見られる場合、【依頼②】と【依頼③】における〔依頼事情説明〕の小話段に含まれる情報量は【依頼①】より多くなるケースも1例見られた。(15)はその談話例である。

(15)〔依頼事情の説明〕(日No.16 JXF17—JY17p)

C〔依頼理由の説明〕

依頼者は〔依頼理由の説明〕というストラテジーを用いて、被依頼者を依頼対象として選ばれる理由を述べ、依頼の正当性を強化する。この小話段の使用は日本語による【依頼】に見られたが、わずか4例である。さらに、依頼者により提示された理由は、すべて「今協力者を探しているところなので」という内容である。(16)はその談話例である。依頼者は〈情報提供〉〈意志表示〉〈談話表示〉などの機能を持つ発話によって、〔依頼理由の説明〕を通して、依頼を正当化する。被依頼者は相変わらず〈注目表示〉によって依頼者からの理由説明を理解している。

(16)〔依頼理由の説明〕(日No.34 JXF1—JY1j)

D〔依頼実行の都合確認〕

この小話段は3例の【依頼】にしか見られなかった。そのうちの2例について、依頼者は〔依頼実行の都合確認〕を用いて、被依頼者の都合を尋ね、時間的に被依頼者が依頼に協力してくれる条件/能力を持っているかどうかを確かめたり、「依頼」を実行できそうな時間帯を確定したりする。その際に、依頼者は〔依頼実行の都合確認〕において、〔依頼事情の説明〕をいったん中止し、〈談話表示〉〈情報要求〉の発話によって被依頼者の都合を尋ねる。(17)はその談話例の1つである。それに応じて、被依頼者は〈情報提供〉などの発話によって依頼者に自分の都合を伝える。その一方で、JX-JYjの談話において、【依頼①】のはじめに依頼者がいきなり〔依頼実行の都合確認〕から依頼談話に入るケースも1例見られた。(18)はその談話例である。

(17)〔依頼実行の都合確認〕(話段の途中に現れる例)(日No.23 JXF7—JY7s)

(18)〔依頼実行の都合確認〕(話段の初めに現れる例)(日No.40 JXM19—JY19j)

E〔依頼応答の要求〕

依頼者は〔依頼応答の要求〕において、依頼の目的を明言し、被依頼者に応答を求める。この小話段もすべての【依頼】話段に見られるわけではなく、65例の【依頼】には50例の〔依頼応答の要求〕が見られた。また、〔依頼応答の要求〕が1つの話段に繰り返して現れる例はなく、すべて1回のみである。

さらに、依頼の目的を具体化し、被依頼者の応答を求める場合、その求める内容には発話機能によって、〈意見要求〉((15)のno12X)〈行為要求〉((15)のno3X)〈情報要求〉((19)のno9X)〈意志表示〉((20)のno5X)という4つのバリエーションがすべて見られたが、〈意見要求〉(20例)〈意図表示〉(17例)〈情報要求〉(12例)〈行為要求〉(7例)の順に使用例が少なくなっている[1]。この小話段において、被依頼者は〈注目表示〉で情報を理解し、依頼者の目的に答えるために、依頼者からの談話のバトンを受け継ぎ、【依頼応答】話段を開始する姿勢を整えたりする。

(19)〔依頼応答の要求〕(日No.5 JXF6—JY6p)

(20)〔依頼応答の要求〕(日No.35 JXF2—JY2j)

以上、日本語の依頼談話における【依頼】の内部に見られる小話段の具体像を実例によって説明した。その詳細は表5-9のようにまとめられる。

表5-9 【依頼】における小話段

日本語による【依頼】話段からA〔依頼予告〕、B〔依頼事情の説明〕、C〔依頼理由の説明〕、D〔依頼実行の都合確認〕、E〔依頼応答の要求〕という5種の小話段が認定できた。ここでは、依頼談話における41例の【依頼①】話段を対象に、上述した5種の小話段の組み合わせおよび出現順序によって、【依頼①】話段の内部構造を分析した結果を述べる。その結果に基づき、日本語による依頼行動の特徴を指摘する。

41例の【依頼①】から合計9種の構成タイプがあるが、出現数から見ると依頼者による使用傾向が見える。また、依頼者と被依頼者の間の上下関係の有無によって、構成タイプの種類および使用傾向に差異が見られた。表5-10はその結果を示している。

表5-10 【依頼①】における小話段の構成

表5-10から、【依頼①】における小話段の使用について、以下のような特徴が挙げられる。

まず、41例の【依頼①】の全体において、小話段の構成タイプの出現回数から見ると、【B+E】、すなわち【〔依頼事情の説明〕+〔依頼応答の要求〕】と【A+B+E】、すなわち【〔依頼予告〕+〔依頼事情の説明〕+〔依頼応答の要求〕】という2つのタイプが圧倒的に多く用いられている。また、B〔依頼事情の説明〕という小話段はすべての【依頼①】に用いられた。さらに、E〔依頼応答の要求〕という小話段はほかの小話段と組み合わせて用いられる場合、すべてほかの小話段の後に見られ、話段の終わりに出現する。

次に、依頼者と被依頼者の上下関係の有無によって見ると、JX—JYsの場合、依頼者によって用いられる小話段の種類および小話段の構成タイプの種類は両方ともJX—JYpとJX—JYjよりやや多く見られる。また、JX—JYsの場合、【A+B+E】、すなわち【〔依頼予告〕+〔依頼事情の説明〕+〔依頼応答の要求〕】という構成タイプが多く用いられるが、JX—JYpとJX—JYjの場合、【B+E】、すなわち【〔依頼事情の説明〕+〔依頼応答の要求〕】という構成タイプがより多く用いられる。さらに、JX—JYpではJX—JYjと比べて、【A+B+E】構成がやや多く見られる。要するに、依頼者と被依頼者の間に上下関係の有無によって、A〔依頼予告〕の使用がJX—JYj〈JX—JYp〈JX—JYsという順に多くなる傾向が見える。

以上述べてきた結果に基づき、日本語による依頼行動の特徴として、以下の2点を指摘する。

①〔依頼事情の説明〕は依頼行動に欠かせないストラテジーである。

②〔依頼予告〕は依頼者と被依頼者の上下関係の有無によって出現頻度が異なり、すなわち、JX—JYj〈JX—JYp〈JX—JYsという順に多く見られる。

注释

[1] 発話機能によって分類された〔依頼意図の表明〕の合計が50例より6例多くなるのは、1つの〔依頼意図の表明〕に2つの依頼発話が見られるか、1つの発話に2種の発話機能を持っているかによるものである。

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